『天使』と過ごしたあの日々を、僕たちはきっと忘れない。
◇神秘の島に流れ着いた「片翼の少女」をめぐる物語。
絶海の孤島「アルカディア」。
美しい自然に囲まれたこの島は、
あちこちに朽ちた古代遺跡が顔をのぞかせている。
村に住む少年フリードはある日、
海岸に流れ着いた不思議な少女を見つける。
少女の背中には片方だけ、黒い翼が生えていた。
◇島の人々と心を通わせていく『天使』のような少女
主人公・フリードによって助けられた少女・パニスは次第に元気を取り戻していく。
フリードの焼いたパンを無邪気に食べる姿は天使のようだった。
翼をもつ少女の姿を奇異な目で見る人もいたが、
フリードの働きかけもあり、パニスは村の人々に受け入れられていく。
◇村に響く『天使の歌声』ー少女の持つ不思議な力
少女の歌声には不思議な力があった。
歌の力が、作物をはぐくみ、鳥や魚を集める。
島の人々は、そんな少女のことを天使と呼んで可愛がるようになるのだが……。
◇『海賊たち』との戦い
島には、生息する土着のモンスターに加え、
島の資源や移籍の財宝を狙う海賊たちが日常的に襲ってくる。
利害関係から村の味方になってくれる海賊もいるなど
大海原を舞台に戦いが繰り広げられる。
◇島を襲う『異形の巨像』
ある時、空に紅い月が輝く夜に巨大な異形が姿を現した。
まるで少女に惹かれるように……。
異形の巨人に襲われた村は無残にも破壊されてしまうが
破壊された村に絶望する人々にパニスの歌声は勇気を与えた。
島の人々は手と手をとりあって村の再建に取り組み始める。
牧場に学校、漁場など様々なものが復興し、村が豊かさを取り戻していく。
フリードたちも、島を守るために襲い来る敵と戦い続けた。
しかし、パニスの歌声にはある秘密が隠されていた……。
パニスの正体が明らかになるとき、フリードは?
そして、人々は……。