ゲーム開発の流れ
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企画
クライアントである大手ゲームパブリッシャーより依頼を受け、ゲームの企画をおこないます。クライアント側に「こんなゲームをつくりたい」という明確なビジョンがあることもあれば、「ハードとゲームのジャンルしか決まっていないんだけど…」というケースもあります。そこからディレクターやプランナーが詳細にヒアリングし、企画内容を固めていきます。
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提案
クライアントの要望をプランナーが企画書に落とし込み、提案します。企画書が完成したら、予算とスケジュールをまとめ、クライアントの承認を得たうえで開発をスタートします。
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制作
ゲームの企画をつくり遊び方を決めるプランナー、ゲームのシステムを設計開発するプログラマー、ゲームの背景や登場するキャラクター、UI(ユーザーインターフェース)、ビジュアルエフェクトを作るデザイナーがそれぞれ協力して制作を行います。ゲーム作りに関わるさまざまな職種のスタッフ全体を、ディレクターとアートディレクターが統括します。プランナーがゲームの要件を仕様書に落とし込み、それをプログラマーが実装し、グラフィックデザイナーがゲームの世界観を具現化していくのが大まかな流れです。
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納品
ゲームの制作期間は1年から3年が目安。タイトルによってはさらにかかることもあります。まず半年程度でざっくりとしたゲームの全体像を見ることができるプロト版をつくり、クライアントに提出します。その審査をクリアした後から本制作に入り、ある程度全体像が分かるものが完成した段階でα版を提出します。クライアントチェックが通ったら全ての仕様が実装されたβ版を制作し、バグ対応をおこないます。そしてクライアントからOKが出たら、マスター版を仕上げて納品です。
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反省
企画から納品までスムーズにいくことはまずありません。作っては壊しの繰り返しです。クライアントの要望が後から追加されることもありますし、途中まで制作したものを作り直すこともあります。ハードもソフトも日進月歩で技術が新しくなっており、それに対応するのも容易なことではありません。またゲームのタイトルが違えば、当然仕事の進め方も変わります。大変な部分もありますが、だからこそ新しい発見や成長のヒントが得られるのです。無事にマスター版を納品することができ、自分たちが手がけた作品が世の中に評価されたときは、これ以上ないと思えるほどの達成感を味わうことができます。