みっこくたろう
- 2014/07/29 18:08
- カテゴリー:密告
むかしむかしあるところに
おじいさんとおばあさんがすんでいました。
ある日、おばあさんが川へせんたくにいくと
かわかみから大きなみっこくが
どんぶらこ~どんぶらこ~とながれてきました。
おばあさんがそのみっこくをいえにもってかえって
よんでみると、げんきな男の子が生まれてきました。
おじいさんとおばあさんはその子を
「みっこくたろう」となづけて、たいせつにそだてました。
やがて大きくそだったみっこくたろうは、
おじいさんとおばあさんにいいました。
「みっこく王に、おれはなる!(ドーン!!)」
みっこくたろうは、おじいさんとおばあさんからもらった
きびだんごをもって、おにがしまへとむかいました。
みっこくたろうがおにがしまへとあるいていくと
せいそうぶいんがやってきました。
「おこしにつけたきびだんご、一つわたしにくださいな」
みっこくたろうはこたえました。
「らいしゅうのみっこくを書いてくれるならあげましょう」
なかまをつれたみっこくたろうがしばらくいくと、
こんどはしいくがかりにあいました。
「おこしにつけたきびだんご、一つわたしにくださいな」
みっこくたろうはこたえました。
「さらいしゅうのみっこくを書いてくれるならあげましょう」
またしばらくいくと、こんどはちゅうけんぶいんにあいました。
「おこしにつけたきびだんご、一つわたしにくださいな」
みっこくたろうはこたえました。
「三しゅうかんごのみっこくを書いてくれるならあげましょう」
こうしてさんにんのなかまをつれて
みっこくたろうはおにがしまへとわたっていきました。
みっこくたろうがおにがしまへつくと
そこにはたくさんのるーきーぶいんがいました。
みっこくたろうをみつけると
「はやくみっこくを書きやがれこのやろう!」
とおそいかかってきました。
しかしみっこくたろうはかたなをふりかざし、こういいました。
「四しゅうかんごのみっこくはおまえが書くんだ!!」
こうさんしたるーきーぶいんは
みっこくたろうにたくさんのみっこくてきすとをさしだしました。
こうしてたくさんのみっこくてきすとをてにいれた
みっこくたろうは「みっこく王」をなのり、
もうじぶんでみっこくをかかなくてもよい
しあわせなくらしをてにいれたのでした。
めでたしめでたし。
……という夢をみたのさ…。by用具係